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間 – 一個或許與弓道無關的話題 – 時、空の間

間(ま;Ma) – 一個或許與弓道無關的話題 – 時、空の間(あいだ;Aida)

    ビジネスパーソンにとって、交渉事はもちろん、様々な決断をするタイミングという意味でも重要なのが「間」の掴み方ではないでしょうか。弓道も間がほんの一瞬でも狂うと演武(芝居)がちぐはぐになり、射場(舞台)そのものを壊してしまいます。「間はまるで魔物のように怖い」という意味から、先生方からよく「間は魔である」と教えていただいたものです。

    射場(舞台)では、拍と拍、動作と動作の間の時間感覚のようなものを「間」と呼びます。ビジネスにおける会話の間合いや判断をするタイミングと同じようなものと言えるでしょう。

    間は、目には見えない感覚的な存在ですから、教わってできるようなものではありません。だからこそ私たち射手(役者)は、初心者(子役)の頃から間の掴み方を叩き込まれます。例えば、歌舞伎座の楽屋では室内にモニターがあり、絶えず舞台の音が流れています。先輩方の声や囃子、三味線などの音色が、聞き続けることによって全身に染み込んでいるからこそ、短期間の稽古でもぐっと集中し、古典の歌舞伎を演じることができるのだと思います。

    剣道でも、間合いが重要だそうですね。剣先に気迫を込め、相手の間を崩していく。剣豪の宮本武蔵もその兵法をまとめた『五輪書』の中に、「敵の思ひ寄らざる拍子を以て、空の拍子を知恵の拍子より発して勝つ所なり」という言葉を残しています。相手の間合いを読み、そのうえで間をあえて外すことによって勝つことができる、という意味です。

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    ビジネスでも間を掴むのが上手い人がいますね。決して出しゃばらないのに、なぜか周囲を納得させてしまう人。ドラブルが発生した時でも落ち着いて物事に対処できる人。このように、その場を自分の間によってコントロールできる人は必ず出世していくでしょう。

    そこで重要なのは、相手を思いやる心ではないかと私は思うのです。「普段から相手に気を遣えない人は、いい射手になれないよ」と、弓道の先生もよく話してくれました。特に台詞のない弓道の世界は、こちらの一つ一つの動作をやりぱなしでは駄目で、相手にスムーズに演武を受け渡すことができるかというのも、射手としての重要な技量なのです。とはいえ、間は天性のものですから、「こうやるんだよ」と教えるのも、教わるのも難しいでしょう。「何とかうまく間が取れるようになりたい」と思う人は、相手を思いやることから始めてみてはいかがでしょうか。

    人間は、どうしても自分のことが一番かわいいものです。「あいつにこんなことを言われたから腹が立つ」「気分が悪い」など自分のことばかり話す人がいますが、私はそんな人こそ「相手のことを考える」という意識への切り替えが必要かと思います。

    「どうすれば相手はもっと喜ぶだろう」とイメージするだけで、見えてくる景色は全く変わってきます。常に相手に思いを巡らせることで、絶妙なタイミングで決断をしたり、相手が必要とするサービスを生み出したりすることができるのではないでしょうか。

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    もう一つお勧めたいのが、「真似」をすることです。弓道も真似から入ります。「口立て」といい、尊敬する先輩に教わりに行き、先輩の動作の行い方を真似していくのです。初めて演じる役の時には教わった人とそっくりになることもありますが、皆そこを起点として、自分の世界観を作り上げて行くでしょう。

    子供は、憧れのヒーローを見たらそれを再現するように繰り返し真似をしますよね。それと同じで、大人になっても、素敵な先輩を真似てみることで、自らの成長に繋げることができると思うのです。

    私自身、仕事もファッションも、「素敵だなぁ」と思った人をお手本にすることから始めました。今も、先人達の映像を見ながら、その仕草や間の取り方を参考にさせていただいています。皆さんも「この先輩のようになりたい」と思ったら、メールの文章や交渉の進め方など、先輩の仕事の作法をきめ細かに観察し、そのやり方を自分に写し取ることから始めてはいかがでしょう。

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