接續前篇,這篇同樣跟各位讀者分享「弓道教歌」的後半段【引分け】~【残身】。同樣的,若篇中有錯字或缺漏之處,更望能不吝指教。感謝噢!
【引分け】
引く矢束 引かぬ矢束に ただ矢束 放つ離れに 放さるるかな (一119p)(二137p)(四129p)
引き取りは げに大鳥の羽をのして 雲井をくだる 心得ぞよき(小笠原流) (二115p)
打起し 引くに随い心せよ 弓に押さるな 思え剛弱 (竹林・大和) (二115p)
妻手はただ 弦にも矢にも迫るなよ 向きを定めて 軽く引きとれ (二119p)
押手をば いかにも直にさしのばし なにをふ山を押す心せよ (二119p)
打ち渡す 烏兎(うど)の梯(かけはし)直なれど 引き渡すには 反(そり)橋ぞよき (二125p)(四127p)(四203p)
弓を引き 弦を引くとに二つあり 押手張るこそ 弓を引くなり (三123p)
如何程も 剛(つよき)を好め押す力 引くに心のありと思へよ (三125p)(四44p)(四254p)
腹形は さわらぬ息をよく詰めて 丸く満つるぞ強きなりけり (三133p)
引きつけて 息にさわらず放さずと 己が気ざしをはかり知るべし (三133p)
たもちとは 矢束一ぱい引きつめて 放れぎわまで息にさわらじ (三134p)
能く引いて 引くなかかえよたもたずと 放れを弓に知らせぬぞよき (三134p)(四217p)
引くとなく ゆるすともなく梓弓 ただ息をのみはると覚えよ (三134p)
放さんと 思うよりなお息合いは のびることなくつめることなく (三134p)
かりがねを かけると言うは肘の詰 息と延びとは大事あるべし (三134p)
引納め かけ弦弓にかまわせず 息もさわらず胴は張りつめ (三134p)
貫けぬべき 矢はぬけずして度々に 息のぬけぬる射手はうらめし (三135p)
弦煙り 立田の山のもみじ葉を 顔にちらすな息の詰るに (三135p)
四方をも 突き抜くばかりよく詰めて 中にとどむる心なりけり (三138p)
押引くと 継目な見せそ不二の山 峰と胸とは一つなりけり(竹林派) (四82p)
引取りは 左右二つに引分けて 唯反りはしにおさまるぞよき(吉田流) (四83p)
引込は 己が目通り虹形に 弦をたるめず中央をとれ(大和流) (四83p)
大三に 弓の強弱自得せば 肘に心の味を知るべし (四200p)
矢束ほど 引いて味え心なく 弦に引かれな 肘の力よ (四200p)
弦道と いうことを知らぬ射手はただ 櫓櫂(ろかい)もとらぬ 船に乗るなり (四203p)
【会】
伸合いは 弓手に定め妻手にしめ 腹より惣身 筋骨をはれ (二130p)(三162p)(四128p) (四211p)
持満とは 矢束一杯ひき詰めて 放れ際まで 息にさわらじ(大和流) (二130p)
剛は父繋(かけ)は母なり矢は子なり片思いして 矢は育つまじ(竹林派) (二130p)(四87p)
釣合いは 左右の腰と肩骨と 肱の力に気と心なり(吉田流) (二131p)(四211p)
一の字に 引いたる弓は見よけれど 矢の大業(おおわざ)はならぬものなり (三153p)
この秋は 水か嵐か知らねども ただひらすらに田の草をとる (四45p)
田の草は あるじの心一つにて 米ともなればあれ地ともなる (四46p)
持満とは 抱えの内をいうぞかし 居付けば百の業をうしなう(吉田流) (四87p)
五つある 重ねの十字忘るなよ これぞ姿勢の元の曲尺なり (四188p)
弛むとは 心のゆるむゆえぞかし 離るる前に 心ゆるすな (四209p)
鵜の首や 紅葉重ねの手の内は 初心の人に教え射させよ (四214p)
射手はただ 曲尺と轄(くさび)が大事なり 轄なければ おす是非もなし (四215p)
【離れ】
強くのみ 放つと思う射手はただ 矢色もつきて中りそろわず (三203p)
虎と見て 石に立つ矢も離れ口 ただ息合いの詰まるゆえなり (四52p)
引きつけて 引くなたるむな手持たずと 離れを腕に知らせぬぞよき(吉田流) (四91p)
朝嵐 身にはしむなり松風の 目には見えねど音の冷(すさま)じ (四134p)
伸合いて 胸の張切る射手はただ 見ても吉野の朝嵐なり (四218p)
放される 放す離れる 三つの品 気より開きて 離るるぞよき (四219p)
【残身(心)】
射放ちて 肘に残れる心こそ 後の澄ましのその一つなれ (四223p)
見どころの なきこそ弓の上手なれ これ六根の揃うゆえなり (四223p)
分類:弓道教本